市民のソウルフード

ラーメンスープ

スガキヤのラーメンは名古屋っ子のソウルフードです。 名古屋の人にこよなく愛されているスガキヤのラーメンは、この地域で生まれ育った人なら食べたことがない、という人はおそらくいないのではないでしょうか。
家族で買い物のついでに、学校の帰りに友達と食べたスガキヤは、大人になっても無性に食べたくなる時があります。 子供の頃からいろいろなシチュエーションで食べてきたスガキヤには、誰でも思い出があり名古屋人のソウルフードと言って過言ではありません。
ラーメンが一杯290円も凄いことですが、オリジナルのラーメンフォークもスガキヤ名物でここでしか見ることはありません。 スガキヤの創業は昭和21年で、当初は甘味の店としてスタートしますが、2年後にラーメンも出すようになりました。
甘味のお店がメニューにラーメンを載せるのは畑違いと思えますが、当時店の向かい側にラーメン店があり、多くのお客さんが両店を行き来しているのを見て、なら自分の店でラーメンも出そう、となったそうです。
スガキヤ独特のスープはクリーム色で、当時はまだ珍しかった豚骨と魚介ダシの和風とんこつ味で、隠し味には牛乳が入っています。 クリーミーで親しみやすさとクセになる習慣性を持った味わいです。ラーメンだけでなくもともとのルーツが甘味の店であることもあり、スガキヤではスイーツも人気があります。
ソフトクリームを食べながらおしゃべりをするために利用する女性客も少なくありません。 スガキヤはラーメン専門店ではなく、ファストフード店というスタンスを持っているからこそといえるでしょう。 そしてこのスタンスが、多くのラーメン屋とは違うポジションの要因にもなっています。
ファストフード店だからこそ、スガキヤではお手頃な値段でラーメンを食べられることが重視されています。 スガキヤラーメンに求められているのは、子供の頃から慣れ親しんできたお手軽な一杯なのです。